念願が叶って手に入れたロレックスのデイトナ。
その洗練されたデザインと、ずっしりと手首に伝わる重みを感じながら美しい文字盤を眺めていると、ふとあることに気が付いて背筋が凍る思いをしたことはありませんか?
「あれ……? 秒針が動いていない……?」と。
決して安くない、それどころか車が買えるほどの資産価値を持つ時計だけに
故障や不具合を疑ってパニックになってしまうのも無理はありません。
「偽物を掴まされたのか?」
「昨日ぶつけたせいか?」など、悪い想像ばかりが頭をよぎってしまうものです。
私自身も初めてクロノグラフを手にした際、同じような焦りを感じた経験があるので、その気持ちは痛いほどよく分かります。
しかし、焦って修理に出す前に、まずは深呼吸をして少しだけ落ち着いてください。
実はデイトナを含む「クロノグラフ」と呼ばれるジャンルの腕時計において、秒針が止まっているように見える現象の多くは、機械的な故障ではなく、仕様上の特性や操作上のちょっとした勘違いであることがほとんどなのです。
私たちが普段、学校の時計やクォーツ時計で親しんでいる「秒針」の概念と、プロフェッショナルウォッチであるデイトナが持つ本来の機能には、少しばかり認識のギャップが存在します。
この記事では、デイトナオーナーなら絶対に知っておきたい「秒針」の仕組みから、プロから教えてもらったトラブルシューティング、そして万が一の故障時の対応策までを、徹底的に深掘りして解説していきますね。
- デイトナ特有の2つの秒針の役割と正常な動作状態
- 故障を疑う前に試すべきセルフチェックと操作手順
- 修理が必要な深刻なトラブルの兆候とメンテナンス費用
- 秒針の動きで見抜くスーパーコピー品の特徴
ロレックスデイトナの秒針が動かない誤解と原因

「時計が止まっている! 壊れたかも!」と焦って正規店や購入店に電話をする前に、まずはデイトナという時計が持つ特殊な機構について、頭の中を整理しておきましょう。
多くの場合「動かない」と認識される原因は機械の故障ではなく、クロノグラフ特有の「針の役割」を誤解していることや、日常的な操作のちょっとしたミスに起因しています。
ここでは、修理に出す前に必ず確認すべき基本的なポイントを、初心者の方にも分かりやすく解説します。
故障と勘違いしやすいクロノグラフの特性
デイトナを初めて手にした方が最も陥りやすい誤解、それが「センターセコンド(中央の長い針)」の役割についてです。
一般的な3針時計(時針・分針・秒針がある時計)では、文字盤の中央にある最も細長い針が秒針として機能し、チクタク、あるいは滑らかに動き続けていますよね。
このイメージが強いため「一番長い針=秒針」と思い込んでしまうのは当然のことかもしれません。
中央の針は「時間」ではなく「計測」のためにある
しかし、デイトナは単なる時計ではなく、ストップウォッチ機能をメインとした「クロノグラフ」です。
文字盤の中央に堂々と鎮座しているあの長い針は、時刻の秒を示すためのものではなく「クロノグラフ秒針」と呼ばれる、タイム計測を行うための専用針なのです。
この針は、ベゼルに刻まれたタキメーターと組み合わせて平均時速を算出したり
経過時間を1/8秒単位で正確に読み取ったりするために特化して設計されています。
つまり、2時位置のプッシャー(スタートボタン)を押してストップウォッチ機能を作動させていない限り、この針は12時の位置でピタリと静止しているのが「正常」な状態です。
むしろ、ここが勝手に動いていたり、0位置からズレていたりする方が問題なのです。
常時作動させることのデメリット
中には「せっかくの機械式時計だから、大きな針が動いているところを常に見たい」といって、クロノグラフを作動させっぱなしにしている方も見受けられます。
現行のデイトナ(Cal.4130や4131)に採用されている「垂直クラッチ」方式は、従来の水平クラッチに比べて摩耗が少ない優れた機構ですが、それでも常時作動は推奨されません。
クロノグラフ秒針を動かし続けるには、当然ながら余分なエネルギーを消費します。
通常であれば約72時間(3日間)動き続けるデイトナであっても、クロノグラフを作動させ続けるとパワーリザーブが短くなり、ゼンマイが早く解け切って止まってしまう原因になります。
時計本来の寿命を縮めないためにも、計測時以外は止めておくのがスマートな使い方と言えるでしょう。
6時位置と9時位置にある秒針の違い

「センターの針が計測用なら、現在の時刻の秒(秒針)はどこにあるの?」という疑問が湧いてきますよね。
これを「スモールセコンド(永久秒針)」と呼びますが、実はデイトナの歴史において、この秒針の位置は非常に重要な意味を持っています。
【第1世代】エル・プリメロベースのRef.16520は「9時位置」
1988年から2000年頃まで製造された、5桁リファレンスのRef.16520。このモデルは、ゼニス社の傑作ムーブメント「エル・プリメロ」をベースに、ロレックスが独自の改良を加えた「Cal.4030」を搭載しています。
この世代の最大の特徴は、スモールセコンド(秒針)が「9時位置」のインダイヤルにあることです。
もしあなたのデイトナがRef.16520であれば、9時側の小さな針が動いているかを確認してください。
ここが動いていれば、時計の心臓部は正常に鼓動しています。
【第2・3世代】完全自社製ムーブメントは「6時位置」
2000年に登場したRef.116520、そして大人気となったセラミックベゼルのRef.116500LN、最新のRef.126500LN。
これらに搭載されているCal.4130およびCal.4131は、ロレックスが悲願の完全自社開発を果たしたクロノグラフムーブメントです。
この開発において、ロレックスは歯車のレイアウトを一から再設計し、スモールセコンド(秒針)を「6時位置」へと移動させました。
| 世代・Ref番 | 搭載キャリバー | 秒針(スモールセコンド)の位置 |
|---|---|---|
| 第1世代 (Ref.16520) | Cal.4030 (エル・プリメロベース) | 9時位置 |
| 第2世代 (Ref.116520) | Cal.4130 (完全自社製) | 6時位置 |
| 第3世代 (Ref.116500LN / 126500LN) | Cal.4130 / 4131 | 6時位置 |
ご自身のデイトナの6時位置、あるいは9時位置にある小さなインダイヤルの針がチチチチ……と動いているかを確認しましょう。
ここが動いていれば、センターの針が止まっていても「時計が止まっている」わけではありませんので、どうぞご安心ください。
ゼンマイ巻き上げ不足で止まるケース
スモールセコンド(本当の秒針)も含めて完全に時計が止まってしまっている場合、故障を疑う前にまず考えるべきは「エネルギー切れ」です。
「自動巻き時計なんだから、腕に着けていれば勝手に巻かれるはずでしょ?」と思っていませんか?
確かにその通りなのですが、現代人のライフスタイルにおいては
自動巻き機能だけでは不十分なケースが多々あるのです。
デスクワーク時代の「運動不足」は時計にも悪影響
自動巻き機構は、腕の振りによって内部のローター(回転錘)が回り、ゼンマイを巻き上げる仕組みです。
しかし、一日中パソコンに向かってキーボードを叩いているようなデスクワーク中心の生活では、手首の動きが極端に少なくなりがちです。
デイトナのようなクロノグラフは、通常の3針時計に比べて複雑な機構を動かすために強いトルク(力)を必要とします。
そのため、巻き上げ不足の状態では、たとえ針が動いていても精度が出なかったり、クロノグラフを作動させた瞬間に負荷に耐え切れずプツンと止まってしまったりすることがあるのです。
正しい「手巻き」の手順でエネルギーチャージ

時計が停止している、あるいは動きが不安定な場合は、以下の手順でしっかりと手巻きを行ってください。
- 3時位置のリューズを反時計回りに回して、ロックを解除します。
- リューズがポンと飛び出した状態(ポジション1)にします。
- リューズを時計回り(12時方向)に、指の腹でゆっくりと回します。
- 30回~50回ほどしっかりと巻き上げます。
- 巻き終わったら、リューズを押し込みながら時計回りに回して、確実にロックします。
止まっている時計を「シェイク」して無理やり動かそうとするのはおすすめできません。
一時的に動き出すかもしれませんが、トルクが不安定なまま稼働させることになり、精度不良の原因となります。
また、激しく振りすぎると内部の脱進機に衝撃を与えてしまうリスクもあります。
必ず「手巻き」で優しく起こしてあげましょう。
時刻合わせ時のハック機能の確認
久しぶりにデイトナの時刻を合わせようとしてリューズを引いた瞬間、今まで動いていたスモールセコンドが「ピタッ」と止まることに驚く方がいらっしゃいます。
「あれ? 壊したかな?」と不安になるかもしれませんが、これもまた正常な機能の一つです。
秒単位で合わせるための「ハック機能」
これは通称「ハック機能(秒針停止機能)」と呼ばれるもので、時報などに合わせて秒単位まで正確に時刻を調整できるようにするための機構です。
軍用時計としてのルーツを持つロレックスらしい、実用性を重視した機能と言えますね。
リューズを引くと、内部のレバーがテンプ(時計の心臓部)の動きを物理的に止めることで、秒針が停止します。
ヴィンテージモデルにおける例外
ただし、ここで一つ注意点があります。第1世代であるRef.16520の初期生産分(1988年~1990年頃のL番やR番など)には、このハック機能が搭載されていない個体が存在します。
「昔持っていたデイトナは止まらなかったのに、新しく買ったデイトナは止まる」といった場合
それは故障ではなく、製造年の違いによる仕様の差である可能性が高いです。
時刻合わせが終わってリューズを押し込んだ瞬間に、再び秒針が元気に動き出せば、何の問題もありません。
もしリューズを戻しても動き出さない場合は、リューズ周りの噛み合わせが悪くなっている可能性があるため、一度修理店に相談した方が良いでしょう。
磁気帯びが原因で発生する不具合

現代社会において、機械式時計の不調原因としてトップクラス、一説には修理持ち込みの半数以上を占めるとも言われているのが「磁気帯び」です。
目に見えない磁気は金属部品の集合体である機械式時計にとって、まさに天敵とも言える存在です。
身の回りに潜む「磁気」の罠
私たちは知らず知らずのうちに、時計を強力な磁場の中に置いてしまっています。
・スマートフォンのスピーカー部分(特にMagSafeなどのマグネット充電器)
・ノートパソコンの開閉センサー付近
・ハンドバッグやカバンのマグネット式留め具
・タブレット端末のカバー
これらの製品にデイトナを密着させてしまうと、内部の「ヒゲゼンマイ」という髪の毛よりも細いバネが磁気を帯びてしまいます。
ヒゲゼンマイが磁化すると、バネ同士がくっついて有効長が短くなり、テンプの振動周期が乱れてしまいます。
・異常に進む(1日に数分~数十分単位の進みが発生する)
・突然止まる、または遅れる
・精度が極端に不安定になる(置く向きによって精度が変わるなど)
パラクロム・ヒゲゼンマイでも過信は禁物
Ref.116520の途中からや現行モデルには、磁気の影響を受けにくい「ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイ」が採用されており、耐磁性能は飛躍的に向上しています。
しかし、それでも「絶対に磁化しない」わけではありません。
ヒゲゼンマイ以外の脱進機や歯車の軸などが磁気を帯びてしまえば、やはり動作に悪影響を及ぼします。
簡易的なチェック方法として、方位磁石(コンパス)を時計に近づけてみてください。
もしコンパスの針が「グルッ」と大きく時計に反応するようなら、かなり強く磁気を帯びている証拠です。
この場合は、プロ用の脱磁機による「磁気抜き」が必要になります。
ロレックスデイトナの秒針が動かない深刻な理由
ここまでご紹介したセルフチェックを行っても秒針が動かない、あるいは動かそうとすると異音がする、感触がおかしいといった場合、残念ながら内部で物理的な故障が発生している可能性が高いです。
デイトナは非常に堅牢に作られた時計ですが、数百個の微細なパーツが噛み合う精密機械である以上、経年劣化や衝撃によるダメージは避けられません。
ここでは、プロの手による修理(オーバーホール)が必要となる深刻なケースについて、詳しく解説します。
内部パーツの破損や油切れの症状

購入から、あるいは前回のオーバーホールから5年以上経過している場合、ムーブメント内部の潤滑油が劣化・揮発している「油切れ」の状態が強く疑われます。
時計内部には場所によって粘度の異なる数種類のオイルが注油されていますが、これらは時間とともに酸化し、サラサラの状態からネバネバとした汚れへと変化していきます。
油切れが引き起こす「負の連鎖」
油が切れた状態で時計を無理に動かし続けると、歯車の軸(ほぞ)と軸受け(ルビー)の間で摩擦が増大します。
これは車のエンジンオイルが入っていない状態で走行するようなもので、部品が激しく摩耗し、削れた金属粉がムーブメント全体に散らばってしまいます。
症状としては、以下のようなサインが現れます。
・リューズを巻く感触が重い(ジャリジャリ、ガリガリする)
・フルに巻き上げても、パワーリザーブが持たずにすぐに止まる
・時間のズレが大きくなる
ゼンマイの金属疲労による破断
また、最悪のケースとして「ゼンマイ切れ」があります。長年の使用による金属疲労で、動力源であるゼンマイがプツンと切れてしまう現象です。
こうなると、リューズをいくら巻いても手応えがなく(スカスカと空回りする)、動力伝達ができないため時計は全く動きません。
これは自然故障の一種ですので
オーバーホールと同時にゼンマイ交換を行うことで完治します。
偽物に見られる秒針の不自然な動き
非常に申し上げにくいことですが、もしあなたがそのデイトナを正規店以外(フリマアプリ、ネットオークション、信頼性の低い個人売買など)で入手された場合「秒針の動きがおかしい」原因が、その個体が偽物(スーパーコピー)であることに起因するケースも否定できません。
近年、偽造品の技術は向上していますが
ムーブメントの挙動にはどうしてもボロが出ます。
クォーツムーブメントによる「ステップ運針」
最も分かりやすいのが秒針の動き方です。本物のロレックス(機械式)は、1秒間に8回振動するため、秒針が滑らかに流れるように動く「スイープ運針」をします。
しかし、安価な偽物の中には電池式のクォーツムーブメントを搭載しているものがあり、その場合、秒針は1秒ごとに「チッ、チッ、チッ」と止まる「ステップ運針」をします。
スモールセコンドが1秒ごとに刻む動きをしていたら
それは残念ながらロレックスではありません。
無理やり改造された「6時位置秒針」の罠
さらに厄介なのが、機械式ムーブメントを搭載した精巧な偽物(スーパーコピー)です。
デイトナの偽物の多くは、汎用クロノグラフムーブメント(ETA7750など)をベースに作られていますが、このベースムーブメントは本来「9時位置」が秒針です。
これを本物と同じ「6時位置」に見せるために、裏側で余計な歯車を追加して無理やり動力を伝達させているケースがあります。
この「Sec@6(セコンド・アット・シックス)」と呼ばれる改造ムーブメントは、追加された歯車の抵抗が非常に大きく、すぐに油切れや歯車の欠けを起こします。
「買ってすぐ動かなくなった」「秒針の動きがギクシャクしている」という場合
こうした粗悪な改造ムーブメントが原因である可能性が高いのです。
オーバーホールが必要な修理のサイン
デイトナを一生モノとして愛用するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
「動いているから大丈夫」と過信せず、時計が発する小さなSOSを見逃さないようにしましょう。
以下のような症状が出たら、無理に使い続けず、オーバーホールのサインだと受け止めてください。
- 手巻きをしてもすぐに止まってしまう: ゼンマイの劣化や油切れによるトルク不足の可能性大。
- クロノグラフをスタートさせると時計全体が停止する: 複雑機構を動かすだけの力が残っていない証拠です。
- 時計を振ると内部から「カチャカチャ」と異音がする: 自動巻きローターの軸が摩耗し、裏蓋やムーブメントに接触している危険な音です。
- リューズの操作感が以前と違う: 重い、軽い、引っ掛かりがある場合、防水パッキンの劣化や内部部品の破損が疑われます。
特に「クロノグラフを動かすと止まる」という現象は、デイトナの修理相談で非常によくあるケースです。
これを放置して使い続けると、高価なクロノグラフ車や伝達車を交換することになり、修理費用がビックリするくらい跳ね上がってしまいます。(出典:ロレックス公式サイト『ロレックスのお手入れ』)
正規店と民間業者の修理費用相場

いざ修理が必要となった場合、悩むのが「どこに依頼するか」ですよね。
大きく分けて「日本ロレックス(正規サービスセンター)」か「民間の時計修理専門店」の2つの選択肢があります。
それぞれの特徴と、2025年時点での費用の目安を知っておくことは重要です。
| 依頼先 | オーバーホール基本料金(目安) | メリット・特徴 | デメリット・注意点 |
|---|---|---|---|
| 日本ロレックス (正規サービス) |
約88,000円~ 110,000円 |
最高の安心感。2年間の国際サービス保証が付帯。修理明細が「本物」の証明になる。 | 費用が高額。部品交換が必須判断されると拒否できない。納期が長い(1ヶ月以上)。 |
| 民間修理専門店 (時計工房) |
約38,000円~ 60,000円 |
コストを抑えられる。柔軟な対応(外装研磨なし等)が可能。納期が比較的早い。 | 店舗による技術差が大きい。純正部品を使わない店もあるため、選定眼が必要。 |
上記の金額はあくまで「基本技術料」です。
デイトナは部品点数が多く構造が複雑なため、例えばリューズ交換(約1.5万円)、プッシャー交換(約2万円)、内部の歯車交換などが加算されると、正規店では総額で15万円~20万円を超えることも決して珍しくありません。
ヴィンテージモデルは特に注意が必要
特にRef.16520などの古いモデルを所有している方は、正規店に出す際に注意が必要です。
ロレックスの正規サービスでは「機能回復」が最優先されるため、夜光塗料が焼けて良い雰囲気になった文字盤や針であっても、ひび割れや剥落の恐れがあると判断されれば、強制的に現行のルミノバ夜光パーツ(ピカピカの新品)に交換されてしまうことがあります。
オリジナルパーツが失われると、ヴィンテージウォッチとしての市場価値が数十万円~数百万円単位で下がってしまうリスクがあります。
「当時のパーツを残したい」という要望は正規店では通らないことが多いため、その場合はヴィンテージの扱いに慣れた、信頼できる民間修理店(1級時計修理技能士や元ロレックス技術者が在籍する店)への依頼を強くおすすめします。
ロレックスデイトナの秒針が動かない時の結論
「ロレックス デイトナ 秒針 動か ない」という検索ワードから始まったあなたの不安は、少しは解消されましたでしょうか?
今回の記事のポイントをまとめると、以下のようになります。
まず第一に、センターセコンドは「計測用」であり、普段は止まっていて正解だということを再確認してください。
そして、ご自身のモデルに合わせて6時位置、または9時位置のスモールセコンドが動いているかを確認します。
それでも動かない場合は、以下の3ステップを実行してみてください。
1. 手巻きで30回~50回しっかり巻き上げる。
2. ハック機能(リューズを引いた状態)になっていないか確認する。
3. 磁気帯びをしていないか、コンパスでチェックする。
これらを試しても改善しない場合、あるいは異音や操作感の異常を伴う場合は、愛機からの「もう限界だよ、休ませて」というSOSサインです。
デイトナは適切なメンテナンスさえ行えば、親から子へ、子から孫へと受け継ぐことができる素晴らしい資産です。
不調を感じたら、自己判断で分解などは絶対にせず、早めにプロの診断を受けることが、結果として修理費用を抑え、あなたのデイトナの輝きを永続させる最善の道となるはずです。
※本記事の情報は一般的な目安であり、具体的な修理費用や症状は個体によって異なります。また、ロレックスのサービス内容は変更される場合があります。最終的な判断は、必ず正規カスタマーセンターまたは専門家にご相談ください。


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