パテック フィリップ スクエアという言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか?
最近、スクエア型のパテック フィリップに興味を持ったけれど、メンズモデルの種類やレディース向けの選択肢、そして気になる値段や評価はどうなっているのかなど、調べてみると意外と情報が多層的で迷ってしまいますよね。
私も初めてパテック フィリップのスクエアウォッチを知った時には、そのバリエーションの広さと奥深さに圧倒されました。
資産価値としての側面だけでなく、日常で使う際の実用性や、他のブランドとの違いも気になるところです。
この記事では、話題の最新作から歴史的な名作まで、今知っておきたい情報を私の視点で分かりやすく整理しました。読み終える頃には、あなたにとって理想の一本が見えてくるはずですよ。
- 最新コレクションであるキュビタスの特徴と注目される理由が分かります
- 歴史的名作ゴンドーロの背景と、今選ぶべきモデルが把握できます
- スクエアモデルの実用性や防水性能に関する最新基準を理解できます
- 現在の市場における資産価値や、競合ブランドとの違いが明確になります
パテック フィリップのスクエア新作と歴史的背景

パテック フィリップの歴史において、スクエア(角型)という形状は常に特別な意味を持ってきました。
ここでは、2024年に登場した待望のスポーツモデル「キュビタス」の詳細と、ブランドの伝統を支えてきた「ゴンドーロ」の物語について紐解いていきましょう。
キュビタスが提示する新たなラグジュアリースポーツ

2024年10月、ミュンヘンで開催されたイベントでついに発表されたキュビタス(Cubitus)。
これには私も本当に驚きました。
ノーチラスやアクアノートに続く、実に約四半世紀ぶりとなる新コレクションの誕生ですから、時計界全体がこれまでにない熱気に包まれたのも当然ですね。
ティエリー・スターン社長が「ノーチラスの兄弟分」と公言したこの時計は、パテック フィリップの歴史に新たな一ページを刻む、非常に大胆な挑戦だと感じています。
デザインの核となっているのは、単なる正方形ではなく、角に絶妙な丸みを持たせた「スクエア・ウィズ・ラウンデッド・コーナー」という形状です。
文字盤にはノーチラスの系譜を感じさせる水平エンボス加工が施されていますが、サンバースト仕上げがより鮮やかで、若々しくエネルギッシュな印象を強く受けます。
発表当初は、その大胆なデザインゆえにSNSなどで賛否両論が巻き起こりました。
しかし、実際に手に取ったジャーナリストたちの評価が「実物は画像以上に洗練されている」と好転していったのも興味深い現象です。
パテックが提示したのは、過去の遺産をただなぞるのではなく、スクエアという幾何学的な形状を用いて「スポーツ・エレガンス」を再定義することだったのでしょう。
これからのラグジュアリースポーツウォッチを語る上で、キュビタスは避けて通れない存在になるのではないかなと確信しています。
5821や5822に見る新作モデルの技術的な進化

キュビタスのラインナップは現在3つのリファレンスで構成されていますが、それぞれの技術的な完成度には目を見張るものがあります。
中核をなすステンレスモデルのRef. 5821/1Aは、現在のトレンドを象徴するオリーブグリーン・ソレイユ文字盤を採用。
特筆すべきはその装着感で、ケース径45mmという数字からは想像もつかないほど手首に馴染みます。
その秘密は、厚さわずか8.3mmという「驚異的な薄さ」にあります。
- Ref. 5821/1A-001:ステンレススチール製。Cal. 26-330 S C搭載。ストップセコンド機能により、秒単位での正確な時刻合わせが可能。
- Ref. 5821/1AR-001:ローズゴールドとスチールのバイカラー。ブルー・ソレイユ文字盤がヴィンテージ感を演出。
- Ref. 5822P-001:プラチナ製。瞬時日送り式のグランドデイト、曜日、ムーンフェイズを搭載。6件の特許を出願した革新的機構。
特にプラチナモデルの5822Pに搭載されたカレンダー機構は圧巻です。
深夜0時に、グランドデイトを含むすべての表示がわずか18ミリ秒という瞬きする間もなく同時に切り替わる様子は、まさに工芸品と呼ぶにふさわしい精度です。
薄型を維持するためにマイクロローター式のCal. 240をベースとしながら、複雑なモジュールを追加してもケース厚を9.6mmに抑え込んでいる点は、パテックの執念すら感じさせます。
こうした技術的な裏付けがあるからこそ、単なる「四角いノーチラス」ではない、独自路線の進化を遂げていると言えるのですね。
ゴンドーロが紡ぐアールデコのデザインと歴史

新作キュビタスが話題を独占していますが、パテック フィリップのスクエアウォッチを語る上で欠かせないのがゴンドーロ(Gondolo)です。
このコレクションは、ラウンド型以外のすべての「フォルム・ウォッチ」を包含するカテゴリー。
そのルーツは19世紀末、ブラジルのリオデジャネイロにあった伝説的な宝飾店「ゴンドーロ&ラブリオ」との深い信頼関係にまで遡ります。
当時のブラジル市場はパテックにとって非常に重要で
なんと全生産量の約3分の1が一つの販売店を通じて供給されていたというから驚きです。
ここで特筆したいのが、180人の会員が毎週積み立てをして抽選で時計を受け取るという、現代で言うところのファンクラブのような販売システム。当選した幸運なオーナーたちは、パテックのロゴが入った大きなソンブレロを被って街を練り歩いたという逸話もあり「ゴンドーロ・ギャング」と呼ばれて親しまれていたそうです。
1993年に復活した現代のゴンドーロ・コレクションは、1920年代から30年代のアール・デコ様式を現代に蘇らせています。
直線と曲線の調和、そして幾何学的な美しさは、当時の建築や美術のエッセンスをそのまま手首に閉じ込めたかのよう。ラウンド型の時計が「普遍的な美」を追求するなら、ゴンドーロは「個性の美」を追求するコレクションと言えるでしょう。
目の肥えた男性に支持されるメンズ向け角型モデル

メンズ向けの角型時計として、私が心からおすすめしたいのがRef. 5124やRef. 5200といったモデルです。
特に5124は、パテックの誠実なモノ作りが最も色濃く反映された一本だと感じています。
多くのブランドは、角型のケースの中に量産効率の良い「丸型のムーブメント」を搭載しますが、パテックは違います。
ケースの形状に合わせて設計された「長方形のムーブメント(Cal. 25-21 REC)」をわざわざ開発し、搭載しているのです。
シースルーバックから覗くムーブメントが、ケースの四隅までぴったりと埋まっている様子は、時計好きなら思わず見惚れてしまう美しさです。
「異形ケースには異形ムーブメントを」という、時計作りの理想を頑なに守り続けているんですね。
これは効率を優先する現代においては非常に贅沢なこと。
こうした「見えない場所へのこだわり」が、目の肥えた男性たちの所有欲を満たしてくれるんです。
また、Ref. 5200「ゴンドーロ 8デイズ」は、手巻きでありながら8日間という長大なパワーリザーブを誇ります。
ここには、パテックの先端技術研究から生まれたシリコンベースの素材が惜しみなく投入されており、磁気や摩耗に強い実用性も兼ね備えています。
カジュアルな装いにも、タイドアップしたフォーマルなスタイルにも、角型ならではの「外し」と「品格」を添えてくれるこれらのモデルは、まさに大人のための究極の選択肢と言えるでしょう。
トゥエンティフォーが彩るレディース向けのデザイン

女性のためのスクエア・イノベーション、それが1999年に誕生したTwenty~4(トゥエンティフォー)です。
働く女性が24時間、どんなシーンでも自分らしく輝けるようにという願いを込めて作られたこのコレクションは、発表以来、世界中で不動の人気を誇っています。
特に注目すべきは、ケースとブレスレットが一体となった
「マンシェット(カフ)」スタイルの流麗なデザインです。
時計としての機能はもちろんですが、このモデルの最大の魅力はジュエリーとしての完成度の高さにあります。
手首に沿うようにカーブしたケース、そして丁寧にセッティングされた最高級のダイヤモンド。
仕事中のふとした瞬間に自分の手元に目を落としたとき、そこにあるTwenty~4の輝きは、多くの女性にとって大きな励みや自信に繋がっていると思います。
初期のクォーツモデルから、最新のアラビア数字インデックスを採用したモデルまで
そのエレガンスは一貫しています。
「パテック フィリップの時計は自分にはまだ早いかも」と考えている女性にこそ、私はこのTwenty~4を手にとってほしいなと思います。
ステンレスモデルなら日常使いしやすく、かつてないほどの満足感を与えてくれるはず。
大切な方へのギフトとしてもこれ以上の選択肢はありませんし
世代を超えて母から娘へと受け継ぐことができるのも、パテックならではの喜びですよね。
30m防水の新基準と極薄ケースの両立への挑戦
スクエア型の時計を語る上で、どうしても避けて通れないのが「防水性」と「ケースの厚み」の関係です。
一般的な角型ケースは構造上、円形ケースに比べて防水性を確保するのが難しく、これまでは「雨や汗に注意」というのが時計界の常識でした。
しかし、パテック フィリップはキュビタスの発表に際し
この常識を打ち破る新しい基準を打ち出しました。
それが、ブランド全体で統一された「すべての防水時計における30m防水基準」です。
これまでは30m防水と言えば「日常生活用防水(水泳不可)」を指すのが一般的でしたが、パテックはこの表記であっても「水泳やシャワー等のアクティビティが可能」であると公式に定義し直しました。
これは、スクエアケースであっても極めて高い加工精度を実現し
水が侵入する隙を与えないという技術的な自信の表れです。
パテック フィリップは、すべての防水時計(水深表示30m以上)において、水泳などの水中活動に耐えうることを保証しています(出典:パテック フィリップ公式サイト)
ただし、リューズが正しく押し込まれていることや、パッキンの定期的な点検が条件となるため、過信しすぎず適切なメンテナンスを心がけましょう。
この新基準のおかげで、私たちはキュビタスのようなラグジュアリースポーツを、文字通り「毎日どこへでも」連れて行くことができるようになりました。
極薄のケースによるエレガンスと、タフな実用性を高い次元で両立させたこの挑戦は、これからの時計作りの新たなスタンダードになるかもしれません。
特に角型時計でこの信頼感を得られるのは、オーナーにとって何よりの安心材料になりますね。
パテック フィリップのスクエア資産価値と市場動向

さて、ここからはさらに現実的な、資産としてのパテック フィリップ スクエアについて深掘りしていきましょう。
私たちが時計を選ぶ際、その時計が将来にわたってどのような価値を持ち続けるかは、決して無視できない重要な要素ですよね。
世界的な品薄状態が続くキュビタスの現在の市場価格
キュビタスの登場は、中古時計市場(グレーマーケット)に巨大な旋風を巻き起こしました。
2024年の発表直後から、世界中の正規店には予約が殺到し、現在では「お得意様であっても入手は数年待ち」という、ノーチラスの初期を彷彿とさせるような品薄状態が続いています。
具体的な数字を見てみると、ステンレスモデルのRef. 5821/1Aの場合、正規店での価格は約661万円ですが、中古市場では定価の2倍、あるいは3倍以上のプレミア価格でリストされることが一般的になっています。
プラチナモデルの5822Pに至っては、そもそも市場に出回る数自体が極端に少ないため、価格は応相談となるケースも少なくありません。
もちろん、発表直後の熱狂が落ち着けば価格も変動する可能性がありますが、パテックの新コレクションというブランド力は、やはり資産価値の面でも最強と言わざるを得ません。
こうした状況を鑑みると、正規店で定価購入できるチャンスがある方は、まさに幸運と言えるでしょう。
これからキュビタスを検討される方は、単なる現在の価格だけでなく、パテックがこれからこのコレクションをどう育てていくのかという、長期的な視点を持つことが大切かなと思います。
ゴンドーロの中古市場における再評価と今後の展望
キュビタスが「動」の主役なら、ゴンドーロは今、静かに注目を集める「知的な投資対象」になりつつあります。
これまでパテックといえば、ノーチラスやアクアノート、カラトラバに注目が集中してきましたが、キュビタスによって「スクエア」という形状への関心が高まったことで、ゴンドーロの市場価値も見直され始めているのです。
現在、生産終了モデルであるRef. 5124Gなどは、200万円台後半から300万円台後半という価格帯で流通しています。
これはパテックの金無垢時計としては、驚くほど「穴場」な価格設定です。
パテック全体の相場が高騰する中で、まだ手が届きやすく、かつ歴史的な裏付けもしっかりしている。これに気づいた賢明なコレクターたちが、じわじわとゴンドーロを買い戻している動きも感じられます。
今後、キュビタスが定番として定着すればするほど
「本家本元のドレス系スクエア」としてのゴンドーロの価値はさらに確固たるものになるでしょう。
特に、状態の良いヴィンテージや、専用のフォーム・ムーブメントを搭載したモデルは、将来的に大きな化けを見せる可能性を秘めていると私は見ています。
今のうちに、お気に入りのリファレンスを探しておくのは非常に賢い戦略かもしれませんよ。
高い資産価値を支えるブランドの希少性と伝統の重み
パテック フィリップの時計が、なぜ他のブランドとは一線を画す資産価値を維持できるのか?その理由は、彼らが創業以来守り続けている「一切の妥協を許さない品質管理」にあります。
すべての現行モデルには「パテック フィリップ・シール」が刻印されていますが、これは時計の精度だけでなく、外装の仕上げ、ムーブメントの審美性、さらには購入後のアフターサービスに至るまで
ブランドが永久に品質を保証するという宣誓でもあります。
パテック フィリップの年間総生産本数は、世界中で年間約6万本程度と言われています。
これは他の有名ブランドと比較しても極めて少なく、需要に対して供給が全く追いついていない状況です。
この「欲しくても買えない」という希少性こそが、資産価値を支える最大のエンジンとなっているのです。
また、パテックは「オークション市場」での強さも圧倒的です。
過去に製造された希少なスクエアモデル、例えば「トップハット」や「アワーグラス」などは、今なお高額で落札され続けています。
こうした歴史の積み重ねが、新作キュビタスや現行ゴンドーロに対しても「将来も価値が下がらないだろう」という強い信頼感を与えているのですね。
資産として時計を持つなら、この「ブランドの歴史という背後盾」は非常に重要です。

カルティエやジャガールクルトの名作との徹底比較
スクエアウォッチの購入を考える際、カルティエの「サントス」やジャガー・ルクルトの「レベルソ」との比較は避けて通れません。
これらもまた、時計史に燦然と輝く名作だからです。
ここでは、検討中の方が気になるポイントを整理して比較してみましょう。
| 比較項目 | キュビタス (Patek) | サントス (Cartier) | レベルソ (JLC) |
|---|---|---|---|
| ステータス | 最高峰(上がり時計) | 世界的定番 | 玄人好みの名作 |
| デザイン | 角丸・スポーティ | インダストリアル | レクタンギュラー |
| 厚さ | 8.3mm(極薄) | 9.38mm | 7.56mm |
| 入手難易度 | 極めて高い | 比較的容易 | モデルによる |
比較してみると、パテックのキュビタスがいかに「薄さとステータス」に特化しているかが分かります。
カルティエのサントスは100万円台から購入でき、ブレスレットの交換も容易で実用性は抜群です。
一方、ジャガー・ルクルトのレベルソは、ドレスウォッチとしての気品ではゴンドーロの強力なライバルとなります。しかし、最終的にパテックを選ぶ理由。
他のブランドでは省略されるようなパーツの裏側まで磨き抜く、その狂気とも言える完璧主義が、所有した時の満足感を別次元のものにしてくれるのです。
究極の選択となる パテック フィリップ スクエア
長い旅路を経て、最後にたどり着くのはやはりパテック フィリップ。
最新のキュビタスから伝統のゴンドーロ、そして優雅なTwenty~4まで、多角的にその魅力を見てきました。
どのモデルを選んでも、それはあなた自身の人生の成功を象徴し
時を共にする最高のパートナーになってくれるはずです。
新作キュビタスで時代の先端を駆け抜けるのも良いでしょう。
歴史あるゴンドーロを身に纏い、アール・デコの美学に浸るのも至福の時です。
スクエアウォッチはラウンド型にはない「自分だけのこだわり」を表現できる最高のキャンバスです。
パテック フィリップ スクエアという選択は、単なる時計選びを超えた、あなた自身の審美眼を証明する究極の決断になるに違いありません。
最後になりますが、パテック フィリップのような高額な時計は、インターネットの情報だけでなく、ぜひ正規販売店の店頭で実物を目にし、その重みと輝きを肌で感じてみてください。
また、投資目的で購入される際も、市場の変動やメンテナンスの重要性を理解し、納得のいく形でコレクションに加えられることをお祈りしています。
あなたの時計ライフが、より豊かで輝かしいものになりますように!


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