高級時計の頂点に君臨するパテック フィリップですが、最近の価格変動には正直なところ私も驚きを隠せません。
パテック フィリップの定価の一覧をチェックしながら、いつかは手にしたいと願う一方で、昨今の値上げの推移を見てため息をついている方も多いのではないでしょうか?
特に人気のノーチラスは定価で買えない状況が当たり前になっていますし、アクアノートの5167Aの定価も以前の相場を知っている身からすると、随分と遠い存在になったように感じます。
資産価値のランキングを夜な夜な眺めたり、少しでも負担を減らそうとローンを無金利で利用できるショップを探したりと、皆さんの悩みや期待は尽きないはずです。
この記事では、私が個人的に収集したデータや市場の動きをもとに、現在のリアルな価格事情についてお話ししようと思います。
- 現行主要モデルの最新定価と驚くべき実勢価格のギャップ
- ノーチラスやアクアノートが市場でこれほど高騰している理由
- 値上げが続くパテック フィリップの今後の価格戦略と予測
- 資産保全として選ぶべきモデルと賢い購入ルートの考え方
2026年版パテックフィリップの定価一覧と最新動向

世界中のコレクターが注視するパテック フィリップの最新価格状況と、ブランドが2026年に向けてどのような舵取りをしているのかを解説します。
ノーチラスが定価で買えない背景と実勢価格の乖離
パテック フィリップの象徴であり、ラグジュアリースポーツウォッチの頂点に立つノーチラス。
今、このモデルを正規店で「定価」で購入することは、宝くじを当てるよりも難しいと言われるほど過酷な状況です。
特に注目すべきは、伝説的なRef. 5711/1Aの後継として登場したホワイトゴールド製のRef. 5811/1G-001でしょう。
定価は11,132,000円(税込)と、ついに1,000万円の大台を突破しましたが、二次流通市場での実勢価格はさらに跳ね上がり、驚きの2,695万円前後で推移しています。
定価の約2.4倍というこの数字は、もはや時計という枠を超えた
希少なアートピースのような扱いを受けている証拠かもしれません。
なぜここまで買えない状況が続くのか?
それは、ブランド側が「あえて供給を絞っている」ことに加え、2022年のRef. 5711生産終了によって「ステンレス製ノーチラス」の希少価値が極限まで高まったことが背景にあります。
現行の5811は素材をホワイトゴールドに変更することで、よりラグジュアリーな路線を明確にしました。
内部機構も進化しており、特許取得の新しいプルアウトピース・レバーシステムを採用するなど、技術的なアップデートも抜かりありません。
しかし、こうした進化以上に、市場が求める「ノーチラスという名前」への熱狂が、定価と実勢価格の凄まじい乖離を生み出しているのです。
まさに「王者の貫禄」を感じずにはいられませんが、同時に一般のファンには到底手の届かない場所へ行ってしまったような、少し寂しい気持ちもありますね。
市場価格は日々激しく変動しており、特にノーチラスのような超人気モデルは、個体のコンディションや保証書の有無、購入時期によって数百万円単位の価格差が生じます。
二次流通での検討をされる際は、必ず最新の信頼できる相場情報を確認するようにしてください。
アクアノート5167Aの定価と価値の高さ

1997年の誕生以来、ノーチラスの「弟分」的な存在から、今や並び立つアイコンへと成長したアクアノート。
特にベーシックなステンレスモデルであるRef. 5167A-001の人気は凄まじいものがあります。
現在の国内参考定価は約392万円ですが、驚くべきはその中古相場で、なんと1,200万円前後での取引が常態化しています。定価に対するリセールバリューは驚異の約300%(3倍)に達しており、投資効率という側面だけで見れば、ノーチラスをも凌駕する勢いを見せることもあります。
この熱狂の裏には
現代のライフスタイルにマッチしたデザインの普遍性があります。
「トロピカルバンド」と呼ばれるコンポジット素材のストラップは、汗や紫外線に強く、アクティブな富裕層にとって理想的なパートナーです。
また、ステンレスモデルの5167Aの市場価格が、素材価値の高いローズゴールドモデル(5167R)の価格に肉薄しているという現象も非常に興味深いです。
これは、市場がいかに「パテックのステンレススポーツ」を渇望しているかを如実に表しています。
「カジュアルでありながら最高級」というアクアノート特有のポジションが、若年層のセレブリティから熱烈な支持を受ける理由なのかなと思います。
正確な技術仕様や最新のラインナップについては、メーカーの公式な情報を参照するのが最も確実です。
(出典:パテック フィリップ公式サイト『アクアノート』)
直近の値上げ推移から分析するブランドの価格戦略

パテック フィリップの価格改定の足跡を辿ると、ブランドの巧みなイメージコントロールが見えてきます。
2024年2月の改定では、例えばRef. 5726Aが12,000円(約0.16%増)、Ref. 5167Aが27,000円(約0.7%増)といった「微増」に留まりました。
これだけを見れば、昨今のインフレ状況からして驚くほど控えめな調整に感じられますよね。
しかし、これは為替変動に対する一時的な微調整、あるいは市場の過熱を適度に落ち着かせるための「ステイ」のメッセージだった可能性があります。
具体的には、年次カレンダーを搭載したRef. 5205Rが約11%もの価格上昇を見せるなど、一部のモデルでは100万円単位での値上げが実施されています。
パテック フィリップの価格戦略は、単なるコストの上昇を転嫁するだけでなく、「正規店価格を二次流通価格に段階的に近づけていく」という狙いも透けて見えます。
これにより、投機目的の転売を抑制し、真の愛好家が適正な価格(と言っても極めて高額ですが)で手にできるよう調整を図っているのでしょう。
| コレクション | リファレンス | 2024年改定前定価 | 2024-25年最新定価 | 上昇率(概算) |
|---|---|---|---|---|
| ノーチラス | 5726A-001 | 7,678,000円 | 7,690,000円 | +0.16% |
| アクアノート | 5167A-001 | 3,893,000円 | 3,920,000円 | +0.7% |
| コンプリケーション | 5205R-011 | 8,657,000円 | 9,640,000円 | +11.3% |
| カラトラバ | 6119R-001 | 約460万円 | 約500万円弱 | +8.0% |
今後もスイスフランの強含みや原材料費の高騰、そしてブランド価値のさらなる向上を考慮すれば、パテック フィリップの定価は長期的に上昇し続けることは間違いなさそうです。
「いつか買おう」と思っているうちに、その定価自体が手の届かない場所へ行ってしまう。
そんな焦りを感じるのも無理はないかもしれませんね。
複雑機構コンプリケーションの定価と卓越した技術

パテック フィリップの真の魅力は、派手なスポーツモデルの影に隠れがちな「コンプリケーション(複雑機構)」にこそ凝縮されています。
特に1996年にパテックが特許を取得した「年次カレンダー(アニュアルカレンダー)」は、時計史に残る発明です。
30日と31日の月を自動で判別し、1年に1回、2月末から3月1日に変わる時だけ調整すれば良いというこの機構は、実用性と複雑美を完璧に両立させています。
最新のRef. 5205Rは定価が964万円という非常に高価な設定ですが、その内部にあるムーブメントの仕上げや、窓表示による独創的な文字盤レイアウトを見れば、その価格の裏にある圧倒的な工数と技術力に納得せざるを得ません。
そのため、コンプリケーションモデル一筋のベテラン職人が、一つのムーブメントを手作業で何百時間もかけて調整するような伝統が今も息づいています。
スポーツモデルが投機的な熱狂に包まれる一方で、こうしたコンプリケーションモデルは「時計本来の芸術的価値」を重んじる真のコレクターによって支えられています。
定価1,000万円前後の価格帯は確かに重たいですが、パテックの歴史を腕に纏うという体験において、これ以上の選択肢はないかなと思います。
単なるステータスとしてではなく、機械式時計の奥深さを知る入り口として、いつかは挑戦してみたい分野ですよね。
カラトラバの定価と市場価格の推移から見る価値
「世界のラウンド型腕時計の模範」と評されるカラトラバ。
1932年の誕生以来、そのシンプルで洗練された佇まいは、一度も古臭くなったことがありません。
現行の主役であるRef. 6119R-001は、伝説的なクル・ド・パリ装飾のベゼルを復活させ、新世代の手巻きムーブメントCal. 30-255 PSを搭載しています。
定価は約500万円弱ですが、興味深いのは市場での実勢価格です。
ノーチラスやアクアノートが定価の数倍で取引されるのに対し、カラトラバは定価と同等か、あるいは中古コンディションによっては定価をわずかに下回る380万円~470万円程度で推移しています。
これを「人気がない」と捉えるのは早計です。
むしろ、カラトラバは「正規店で購入するメリット(履歴の構築)」と「二次流通でお得に手に入れる賢さ」の両方が成立する、非常に健全な市場を形成していると言えます。
流行り廃りに左右されないデザインは、中古市場でも常に一定の需要があり、底値が非常に硬いのが特徴です。
初めてのパテックとして、あるいは冠婚葬祭などの重要な場面を彩る一生モノとして、カラトラバは最も信頼できる「静かな資産」と言えるでしょう。
パテックフィリップの定価一覧から読み解く価値
高級時計を単なる消費財としてではなく、価値が目減りしない「資産」として捉えることが当たり前になった今、パテック フィリップはその最高峰に位置しています。
ここでは、その資産価値の核心に迫ります。

価値ランキング上位モデルの市場評価と魅力
パテック フィリップにおける資産価値の序列を考える際、やはりトップ3は盤石です。
第1位は問答無用でノーチラス(Ref. 5811, 5711, 5712)。
第2位はアクアノート(Ref. 5167, 5968)。
そして第3位にグランド・コンプリケーションなどの超複雑時計が入ってきます。
特にスポーツモデルの資産価値を支えているのは
その圧倒的な「認知度」と「換金性の高さ」です。
世界中のどの国に持っていっても、パテックのノーチラスであれば即座に高額な現金に換えることができるというのは、ある種の世界共通通貨のような強みがあります。
しかし、最近の傾向として、単に「値上がるから」という理由だけでなく、そのモデルが持つ物語性や希少性に惹かれる層が増えています。
例えば、ゴールデン・エリプスのような個性的なモデルも、流通量の少なさから価値を維持しています。
市場での評価が高いということは、それだけ多くの人が「その価格を払ってでも手に入れたい」と熱望している証拠でもあります。
2026年以降、さらに購入制限が厳しくなることが予想される中、これらの上位モデルを所有していることは、もはや最強の資産保全術と言えるかもしれません。
もちろん、投資目的だけでなく
その造形美に惹かれて手にすることが一番の幸せですけどね。
- 伝統の継承:全ての自社製時計の修理を保証する姿勢への信頼感
- 徹底した品質管理:年間約6万本~7万本という限定的な生産数
- オークション実績:フィリップスやサザビーズでの輝かしい高額落札歴
値崩れしないモデルの共通点と中古相場の安定性
「パテック フィリップは一生モノ」と言われる最大の理由は、ブランドが過去に製造したすべての時計の修理・メンテナンスを保証している点にあります。
この姿勢が、中古市場における絶大な信頼を生んでいます。
値崩れしないモデルの共通点を掘り下げると、まず「デザインの不変性」が挙げられます。
何十年も前にデザインされたカラトラバやノーチラスが、今見ても全く古さを感じさせないことは驚異的です。
また、パテック フィリップは市場の在庫状況を常に監視しており、特定のモデルが供給過多にならないよう製造数を厳密にコントロールしています。
相場が少しでも軟調になれば、そのモデルをディスコン(生産終了)にするなど、ブランド価値を保護するための「選別」を躊躇なく行います。
このような「徹底した希少性の保護」こそが
中古相場の安定性を生み出す源泉となっています。
他のラグジュアリーブランドが大量生産によって価値を希釈させてしまうことがある中で、パテックだけは別格の立ち位置を守り続けています。
この安定感があるからこそ、ファンたちは高額な資金を投じることができるのかなと思います。
憧れのモデル購入を支えるローン無金利の活用術
定価や実勢価格が数百万円から数千万円に達するパテック フィリップ。
これを全額現金で用意するのは、一部の超富裕層を除けば現実的ではありませんよね。
そこで多くの賢い時計愛好家が活用しているのが、専門店が提供する「ローン無金利キャンペーン」です。
通常、これほどの高額品を分割で購入すると多額の利息が発生しますが、ショップによっては最大60回、あるいはそれ以上の分割でも金利を店側が負担してくれる場合があります。
例えば、500万円のカラトラバを60回無金利ローンで購入すれば、月々の支払いは約8.3万円ほどになります。
これなら、頑張れば手の届く範囲と感じる方も多いのではないでしょうか。
「お金が貯まるのを待っている間に価格が上がってしまう」リスクを回避しつつ、今この瞬間から最高峰の時計と共に過ごす時間を得る。
これは、インフレ局面における非常に合理的な戦略と言えるかもしれません。
高額な時計をローンで検討中の方は、時計ローンのメリットと注意点を事前にチェックしておくと安心です。
もちろん、あくまで支払いに無理がないことが前提ですが、資産価値の高いパテックだからこそ、ローンを組んででも手に入れる価値があると個人的には思います。
最近は金利上昇のニュースも多いので、こうした「無金利キャンペーン」がいつまで続くかは不透明です。
利用できるチャンスがあるなら、早めに検討するのが得策かもしれません。
正規店と二次流通の価格差から判断する本当の買い時

パテック フィリップを検討する際、誰もが直面するのが「正規店で待つか、中古(二次流通)で今買うか」という究極の選択です。
2025年からは、一部の希少モデルにおいて「購入申込制(Application Piece)」がさらに拡大されます。
これは、単にお金があるだけでなく、ブランドへの貢献度や愛好家としての資質を審査される仕組みです。
一見客が正規店でノーチラスを予約することは、事実上不可能に近いのが今のリアルな姿です。
そうなると、選択肢は必然的に二次流通市場になります。
ここでは定価の数倍のプレミアを払うことになりますが
メリットは「今すぐ手に入る」こと、そして「将来的な値上がり期待」です。
逆に、カラトラバや一部のコンプリケーションモデルは、実勢価格が定価に近い水準にあるため、二次流通で購入しても損をしにくいというメリットがあります。
「正規店で実績を積むための時間と費用」を「二次流通でのプレミアム」でショートカットするという考え方も、今の市場では十分に合理的です。
自分にとっての優先順位を見極め、市場が落ち着いているタイミングを見極めることこそが、本当の「買い時」を決定づけるポイントになるでしょう。
4. 2025年の購入申込制対象モデル(予測・参考)
2025年には、以下のモデルなどが購入申込制となり、より入手が制限される見込みです。
正規店での購入を目指す方は、まずはこれら以外のモデルで履歴を積むことが推奨されます。
- ゴンドーロ(4962/200R、6196Pなど)
- ノーチラス ハイジュエリー仕様(5811/1460Gなど)
- グランド・コンプリケーションの主要新作
パテックフィリップの定価一覧を活用した時計選び
ここまで、パテック フィリップの定価一覧や市場の動向について詳しく見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
定価という「ブランドが決めた価値」と、実勢価格という「市場が決めた価値」のギャップを知ることは、後悔しない時計選びのための第一歩です。
ノーチラスのスポーティーな輝きに魅せられるのか、カラトラバの凛とした美しさに心惹かれるのか、あるいはコンプリケーションの複雑な鼓動に知的好奇心を刺激されるのか。
答えは人それぞれです。
パテック フィリップを所有するということは、人類が積み上げてきた時計製造技術の頂点を所有することと同義です。それは、次世代へと受け継いでいくべき高貴な遺産でもあります。
もし皆さんが運命の一本に出会えたなら、たとえそれが定価より高くても、あるいは長いローンを組むことになっても、手にする価値は十分にあると私は信じています。
もちろん、資産価値としての側面も無視はできませんが、最後はぜひ、ご自身の直感を信じて決断してください。
※正確な最新の定価情報や、個別のモデルの在庫状況については、必ず公式サイトや正規販売店で直接ご確認いただくようお願いいたします。
皆さんのパテック フィリップ選びが、最高に楽しい時間になることを願っています!




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