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ロレックス20年前の値段は?定価割れ時代の衝撃と現在の価値

ふと昔の雑誌を整理していて、2005年頃の並行輸入店の広告が目に留まり
「えっ、サブマリーナーってこんなに安かったの?」とビックリした経験はありませんか?

現在では正規店に行ってもショーケースは空っぽ
並行輸入店では定価の数倍というプレミア価格が当たり前になってしまいました。

ロレックスの20年前の値段やその後の価格推移を振り返ると、今の相場がいかに異常な上昇を見せているかがよくわかります。

当時の給料水準や買取相場と比較しながら、なぜこれほどまでに高騰したのか、その背景にある経済事情や品質の進化について、私の実体験も交えつつ一緒に見ていきましょう。

  • 2005年当時はロレックスが「定価割れ」で買えるのが常識だったという事実
  • 現在の価格高騰を引き起こした経済的背景と品質向上の関係性
  • デイトナやサブマリーナーなど主要モデルの20年前と現在の価格比較
  • 過去のデータから読み解く今後の価値と賢い向き合い方
目次

ロレックスの20年前の値段と当時の経済状況

ここでは、2005年という時代にスポットを当て、当時の経済状況とロレックスの立ち位置が現在とどう違っていたのかを深掘りします。

今の感覚では信じられないような「買いやすさ」の裏側には、どのようなカラクリがあったのでしょう。

過去と現在の価格推移を比較検証

まずは論より証拠、数字でその衝撃を見てみましょう。

2005年当時と2025年現在では、同じロレックスというブランドでも、その価格帯は全く別の次元に突入しています。
私自身もそうですが、当時の価格表を見るたびに「タイムマシンがあれば全財産を持って買いに行きたい」と本気で思ってしまう人も多いはずです。

ロレックスの過去と現在の価格推移を比較検証
Urban Time Muse

例えば、ロレックスのダイバーズウォッチの代名詞である「サブマリーナー デイト」。2005年当時は、並行輸入店に行けば新品でも40万円前後で購入できました。

40万円といえば決して安い金額ではありませんが
社会人が数年頑張ってお金を貯めれば十分に手の届く範囲でした。

しかし、現在はどうでしょうか?
定価でも150万円を超え、市場での実勢価格となれば200万円に迫る勢いです。
これは単なるメーカーの値上げではなく、市場そのものの構造が根本から変わってしまったと言えるでしょう。

以下に、主要モデルの価格推移をまとめました。
この数字の開きを見ると、ため息が出てしまうかもしれません(笑)

モデル名 2005年頃の実勢価格 2025年現在の実勢価格 上昇率
デイトナ (SS) 約120万円~150万円 約400万円~500万円 約3.5倍
サブマリーナーデイト 約37万円~42万円 約160万円~200万円 約4.5倍
GMTマスターII 約35万円~45万円 約160万円~380万円 約5~8倍
エクスプローラーI 約35万円~40万円 約90万円~130万円 約3倍

このように、モデルによっては当時の4倍から8倍もの価格になっています。
特にGMTマスターIIの上昇率は凄まじいものがありますね。

「あの時、無理をしてでも買っておけばよかった」と
誰もが思うのも無理はない数字です。

ただ、この価格差は単に「ロレックスが人気になったから」という理由だけでは片付けられません。
そこには、私たちを取り巻く経済状況の変化も大きく関わっているのです。

当時の平均給料とロレックスの定価

価格の上昇を語る上で欠かせないのが、私たちの収入とのバランス、つまり「購買力」の変化です。
時計の値段が上がっても給料も同じように上がっていれば、ここまで「高嶺の花」感は出なかったはずです。

20年前当時の平均給料とロレックスの定価
Urban Time Muse

国税庁が発表している統計データを確認してみましょう。
2005年(平成17年)の民間給与実態統計調査によると、当時の平均年収は約437万円でした。

これに対して、直近の2023年(令和5年)の平均年収は約460万円となっています。
驚くことに、この約20年間で私たちの給料は額面上、わずか約5.3%しか増えていないのです。
(出典:国税庁『令和5年分 民間給与実態統計調査』

ここがポイント

給料は20年間で「ほぼ横ばい」なのに、ロレックスの価格だけが「300%~500%アップ」しています。
これが、昔に比べてロレックスが圧倒的に遠い存在になってしまった最大の要因です。

かつては「夏のボーナスを全額つぎ込めば買える時計」でしたが、今は「年収の半分、あるいは年収そのものに匹敵する資産」になってしまいました。

この「給与と物価の乖離(かいり)」が、現在の購入難易度を極限まで高めているんです。

昔の上司が「若いうちにいい時計を買え」と言っていたのは、当時の経済感覚では理にかなったアドバイスだったわけですが、今の若手社員に同じことを言うのは少し酷かもしれませんね。

新品でも定価割れが当たり前の時代

今からロレックスに興味を持った方には信じられないかもしれませんが、20年前は「並行輸入店なら定価より安く買える」のが常識でした。

「ロレックスマラソン」なんて言葉は影も形もなく、お店に行けばいつでも好きなモデルを選べた、まさに夢のような時代だったのです。

当時は円高傾向であったことや、ロレックス社による供給統制が現在ほど厳格ではなかったため、海外から安く仕入れたロレックスが大量に日本市場へ流入していました。

消費者は「正規店の安心感」を取るか
「並行店の価格メリット」を取るかを選べる自由がありました。

実際、私も当時は「正規店で定価で買うなんてもったいない」と考えていた一人です

例えば、人気のエクスプローラーI(Ref.114270)の定価が約49万円だったのに対し、量販店や並行店では30万円台半ばで山積みされていました。
「新品なのに定価の7掛け」で買える状態が日常だったのです。

並行差別とは?

正規店以外で購入した時計のメンテナンスを受け付けなかったり、修理代金を高く設定したりするメーカーの対応のこと(「並行差別」と言います)。
ロレックスにはこの差別がなく、どこで買っても同じ正規のアフターサービスが受けられるため、安価な並行輸入品が非常に人気でした。

このように「定価割れ」が当たり前だった時代を知っている世代からすると、今の「定価で買えたら奇跡、プレ値で買うのが当たり前」という状況は、まるで異世界に迷い込んだような感覚に陥るのです。

ロレックスの買取相場の変化と要因

「ロレックスは買った瞬間から値段が上がる魔法の時計」というのは、ここ数年の特殊な現象であり、歴史的に見れば異常事態です。

20年前の常識では、デイトナ以外のモデルは「買った瞬間に価値は半減する」のが普通の時計の常識でした。

ロレックスの買取相場の変化と要因
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当時はあくまで「実用品」としての側面が強く、現在のような「将来的に価値が上がる」とは見なされていなかったのです。
新品を40万円で買っても、買取価格は20万円前後というのが相場でした。

しかし、以下の3つの要因が複雑に絡み合い『買取相場が劇的に変化』しました。

1. 世界的な需要爆発

中国やインドなど新興国の経済成長に伴い富裕層が急増しました
彼らがステータスシンボルとしてロレックスを求め始めたことで、需要が供給を遥かに上回るようになりました。

2. 金相場の高騰

ロレックスは多くのモデルに金(ゴールド)やプラチナを使用しています。
2005年当時、金価格は1グラムあたり約1,600円前後でしたが、2024~2025年には20,000円を超える水準まで高騰しています。
素材そのものの価値が10倍以上になったことが、時計の価格を底上げしています。

3. 情報の拡散と投資熱

SNSやインターネットの発達により「ロレックスは儲かる」という情報が瞬く間に世界中に広まりました。
これにより純粋な時計ファンだけでなく、投資目的の層が市場に参入し、相場を押し上げる結果となりました

サブマリーナは50万円以下で買えた

ダイバーズウォッチの王様であり、ロレックスのアイコンとも言えるサブマリーナー。
今の現行モデル(Ref.126610LN)を買おうとすれば、並行店で200万円以上の予算が必要になることも珍しくありません。

ロレックスサブマリーナは50万円以下で買えた
Urban Time Muse

しかし、20年前の主力モデルであったRef.16610は、実勢価格で30万円台後半から40万円台前半で購入可能でした。
50万円を握りしめてお店に行けば、新品のサブマリーナーを買ってお釣りが来て、そのお釣りで美味しい焼肉が食べられた時代です。

当時の感覚では「高級時計」でしたが、それでもボーナスを一回我慢すれば、新入社員でも手が届く範囲でした。
この「手の届きやすさ」こそが、かつてのロレックスの大きな魅力だったと思います。

多くの男性にとって「初めての高級時計」の入り口として機能していたのです。

今の価格設定では、ファーストウォッチとしてロレックスを選ぶのは、経済的にかなりハードルが高くなってしまったと言わざるを得ません。

モデル別で見るロレックスの20年前の値段

ここからは、特に人気の高い主要モデルに絞って、20年前と今の状況をより詳しく比較していきます。

それぞれのモデルが辿った数奇な運命を知ることで、ロレックス市場の面白さや、トレンドの移り変わりの激しさが見えてきます。

デイトナの当時の実勢価格と現状

ロレックスの中で唯一、20年前から「定価では買えない」別格の存在として君臨していたのが
キング・オブ・ロレックスことコスモグラフ デイトナです。

当時のモデル(Ref.116520)の定価は、時期にもよりますが約80万円~90万円台でした。
しかし、その圧倒的な人気ゆえに正規店で見かけることはまずなく、並行輸入店での実勢価格は約120万円~150万円で推移していました。

今の感覚からすると「たったの1.5倍程度のプレミア?」と思うかもしれませんが
当時はこれでも「定価より高いなんて異常だ」と言われていたのです。

それが今や、現行モデル(Ref.126500LN)は定価の2倍以上、中古市場でも400万円や500万円という価格で取引されています。

デイトナに関しては、昔も今も変わらず市場の「王様」であり続けていますが、その玉座の高さはずいぶんと高くなってしまったようです。

当時120万円で買えたデイトナが、今では中古でも300万円以上で売れるわけですから、素晴らしい価値を証明し続けています。

エクスプローラーⅠの価格変遷

1990年代後半、木村拓哉さんがドラマ『ラブジェネレーション』で着用し、日本中で爆発的なブームを巻き起こしたエクスプローラーI。

2005年当時はその狂乱のようなブームが落ち着き、最も買いやすい安定期に入っていました。

ロレックスエクスプローラーⅠの価格変遷
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当時の現行モデルRef.114270は、36mmという日本人の手首に絶妙なサイズ感で、並行店なら30万円台で購入できました。
「迷ったらエクスプローラーIを買っておけ」と言われるほど、入門機として最適なモデルだったのです。

その後、後継機のRef.214270でサイズが39mmへと大型化されましたが、近年のモデルチェンジ(Ref.124270)で再び36mmへと原点回帰しました。

この「サイズ回帰」によって「やっぱり36mmが正解だったんだ」という認識が広まり
20年前のモデル(Ref.114270)の評価が再燃しています。

「あの時、安いうちに買っておいて使い倒す」というのが、結果的に最高の投資であり、最高の時計体験になっていたモデルの一つです。

GMTマスターⅡの評価と相場

個人的に、この20年間で最もドラマチックな「下剋上」を果たしたモデルだと思うのが、GMTマスターIIです。
今は大人気の「赤青ベゼル(通称ペプシ)」ですが、20年前はなんと不人気モデルの筆頭でした。

当時は「赤と青のツートンカラーなんて派手すぎてビジネスで使いにくい」「子供っぽい」と敬遠され、実勢価格は30万円台半ば。
むしろ、落ち着いた「黒ベゼル」の方が人気があったくらいです。

ところが現在、このかつての不人気カラーが、セラミックベゼルの製造難易度の高さや、そのアイコニックなデザインが見直されたことで、中古市場で160万円~200万円近い値を付けています。

当時の実勢価格から見れば約5倍の上昇です。
「不人気だから安い」という理由で妥協して買った人が、今では一番の勝ち組になっている。
これがロレックス投資の面白いところであり、怖いところでもあります。

注意点

「今の不人気モデルが将来化ける」とは限りませんが
GMTマスターIIの例は、大衆の好みやトレンドが時代とともに大きく反転することを教えてくれます。

中古市場での価値

もし2005年にタイムスリップしてロレックスを買えるとしたら、どのモデルを買うのが正解だったのでしょうか。
金銭的な観点から、単純な収益率(ROI)を計算してみましょう。(※あくまで概算です)

ロレックス中古市場での資産価値と投資効率
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  • GMTマスターII(ペプシ 16710):
    当時の投資額 約40万円 → 現在の売却額 約160万円(+300%)
  • サブマリーナーデイト (16610):
    当時の投資額 約40万円 → 現在の売却額 約120万円(+200%)
  • デイトナ (116520):
    当時の投資額 約130万円 → 現在の売却額 約300万円(+130%)

意外な結果に見えるかもしれませんが、当時すでにプレミア価格がついていた「王様デイトナ」よりも、定価割れで安く放置されていた「GMTマスターII」や「サブマリーナー」の方が、投資倍率は圧倒的に高いんです。

「安く買って高く売る」という投資の原則に照らし合わせれば、注目されていない定価割れモデルこそが、実は最高の「ダイヤの原石」だったわけですね。

品質向上による定価上昇の理由

ここまで「高くなった」ことばかり話してきましたが、ロレックスの名誉のために付け加えておくと、製品としての品質もこの20年で劇的に進化しています。
現在の価格高騰は、単なるブランド料の上乗せだけではないのです。

主な進化ポイント
  • ベゼルの進化:
    かつてのアルミ製ベゼルは傷つきやすく色褪せしましたが、現行の「セラクロムベゼル」はセラミック製で、傷に強く、紫外線による変色もほぼありません。
  • ブレスレットの堅牢化:
    昔は中空(中が空洞)のコマを使っていましたが、今は無垢(中まで金属)のコマになり、強度が格段にアップしました。クラスプ(留め具)も高級感のある仕様になっています。
  • ムーブメントの刷新:
    パワーリザーブが約48時間から約70時間へと大幅に延びました。これにより、金曜日の夜に時計を外しても、月曜日の朝まで動き続けているため、時刻合わせの手間がなくなりました。

20年前のモデル特有の「シャカシャカ」した軽い着け心地も、今となってはヴィンテージ感(味)があって素敵ですが、現行モデルのガッシリとした塊感のある作りは、やはり価格相応の進化を感じさせます。
工業製品としての完成度は、間違いなく現在の方が上です

ロレックスの20年前の値段から学ぶ

最後にまとめとなりますが、ロレックスの20年前の値段を振り返ると、このブランドがいかにして「実用品」から「世界的な宝」へと変貌を遂げたかが見えてきました。

ロレックスの20年前の値段から学ぶ資産性
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20年前は「給料を数ヶ月貯めれば買える時計」でしたが、今は「将来のために買う時計」あるいは「成功の証として手に入れるトロフィー」という側面が強くなっています。

しかし、金価格の高騰、世界的なインフレ、そして製品としての圧倒的な品質向上を考えれば、今の価格にもそれなりの合理性と説得力があります。

重要なのは
「昔は安かった」と嘆くだけで終わらせないことです。

「じゃあこれからの20年はどうなる?」と未来に目を向けてみてください。
世界的なインフレが続く限り、ロレックスの価値が極端に暴落する可能性は低いと考えられます。

今この瞬間が高いと感じても、20年後には「あの頃はまだ安かった」と言っている可能性も十分にあり得るのです。

もしあなたが今、ロレックスの購入を迷っているなら、過去の価格に囚われすぎず「今の価値」と「将来の楽しみ」に目を向けて決断することをおすすめします。

ロレックスは、買ったその日からあなたの時間を刻み、そして資産としての時間も刻んでくれる、唯一無二のパートナーなのですから。

※本記事の価格データや投資分析は過去の実績に基づくものであり、将来の利益を保証するものではありません。時計の売買や投資判断は、ご自身の責任において慎重に行ってください。また、最新の正確な定価情報はロレックス公式サイトにてご確認ください。ロレックス公式サイト

20年以上前はどうだったんだ?
と気になってる方は30年前の定価などを記事にしていますので、ご覧ください

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