誰もが一度は憧れるキング・オブ・ロレックス「デイトナ」
しかし、近年の高騰ぶりを見ると、もう自分には手の届かない存在だと諦めかけている方も多いのではないでしょうか?
私自身もその一人でしたが、市場を詳しく見ていくと、ロレックスデイトナの中古最安値圏には意外な動きがあることに気づきました。
特にコンビモデルや特定の文字盤においては「なぜ安いのか?」という理由さえ知っていれば、実はかなり狙い目の個体が存在しているんです。
ここでは、市場価格の推移や今後どうなっていくのかという点も含めて
私が調べた情報をシェアしていきたいと思います。
- デイトナの中古最安値が形成される構造的理由
- 不人気と言われるモデルの本当の実力と再評価の可能性
- メンテナンスリスクを考慮した賢い個体選びのポイント
- 2025年現在における具体的なターゲット価格帯とモデル
2025年版ロレックスデイトナ中古最安値の相場分析

ここからは、私たちが気になっているロレックスデイトナの中古最安値が、具体的にどのモデルで、どのくらいの価格帯で動いているのかを深掘りしていきます。
単に「安い」というだけでなく
そこには市場特有のユニークな現象が隠れていました。
デイトナが安い理由と不人気の背景
まず、デイトナの市場価格を見ていて最も驚かされるのが「素材の価値」と「市場価格」が完全に逆転しているというパラドックスです。
しかし、デイトナの中古市場に関しては「ステンレススティール(SS)モデル」が圧倒的なプレミア価格で取引される一方で「イエローゴールドとステンレスのコンビ(ロレゾール)」は定価割れ、あるいはSSモデルの半値近い価格で取引されるという、極めて歪な現象が常態化しています。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
その最大の理由は、デイトナが持つ「スポーツウォッチとしてのアイデンティティ」にあります。
デイトナを求める層の多くは、レーストラックで使われるツールウォッチとしての「硬派な機能美」や「ストイックさ」に惹かれています。
そのため、ゴールドという素材が持つ「装飾性」や「ラグジュアリー感」が、逆に「スポーツモデルらしくない」「ドレッシーすぎる」というノイズとして受け取られてしまうのです。特に日本市場では「派手な時計は仕事で使いにくい」という実用面での心理的ハードルも高く、これが需要を抑制する大きな要因となっています。
さらに、投資的な観点からも「SSモデルこそが正義」という神話が長く続いてきました。
「SSを買っておけば間違いない」という集団心理が働き、資金がステンレスモデルに集中することで、価格差は開く一方です。
しかし、逆に考えれば、金という高価な貴金属をふんだんに使用しているにもかかわらず、ステンレスモデルよりも数百万円も安く放置されているこの状況は、私たち「最安値ハンター」にとっては千載一遇のチャンスでもあります。
市場の評価(人気)と、実質的な価値(素材コスト)のギャップ、この「バリューポケット(割安圏)」を狙わない手はありません。
「人気がない」=「物が悪い」ではありません。
単に「今のトレンド(SS至上主義)から外れている」というだけであり、時計としてのスペックや素材価値はむしろコンビモデルの方が上であることを理解しておきましょう。
デイトナコンビはダサいのか検証

Googleの検索窓に「デイトナ コンビ」と入力すると、サジェスト(予測変換)に「ダサい」「おじさん」といったネガティブなワードが出てくることがあります。
正直に言えば、私も昔は「コンビモデル=バブル時代の遺物」「成金趣味」といったステレオタイプなイメージを持っていました。
しかし、2025年現在のファッションシーンや時計業界のトレンドを冷静に分析すると、その評価は180度変わりつつあると言えます。
まず、ファッションの世界では「80年代・90年代リバイバル」が定着しており、かつて「ダサい」と敬遠されていたロゴドン(大きなロゴ)やゴールドアクセサリーが、逆に「新鮮でクール」なアイテムとして若者やファッショニスタに再評価されています。
腕時計においても同様で、ヴィンテージのリーバイスや古着のTシャツに、あえてピカピカのステンレスではなく、少し枯れた雰囲気のコンビモデル(ロレゾール)を合わせるスタイルが「抜け感」のある高度なコーディネートとして認知され始めています。
海外に目を向けると、この傾向はさらに顕著です。ハリウッドセレブや有名なミュージシャンたちが、プライベートでヴィンテージのコンビデイトナを愛用している姿がSNSで頻繁に目撃されています。
彼らは「誰でも持っているステンレスの現行モデル」ではなく「あえて少し外したコンビモデル」を選ぶことで、自身の個性を表現しているわけです。「ダサい」という評価は、あくまで「過去の価値観」に縛られた見方に過ぎません。
今の時代において、デイトナのコンビモデルを選ぶことは、むしろ「流行に流されない、自分のスタイルを持った大人の選択」として、ポジティブに捉えられるべきでしょう。
コンビモデルを着ける際は、ジャラジャラした金のネックレスなどは避け、服装はシンプルにまとめるのが鉄則。
「一点豪華主義」で腕元だけにゴールドを持ってくるのが、今の時代のスマートな着けこなしです。
中古デイトナの相場推移と底値
「いつ買うべきか」を見極めるために、ここ数年の相場変動を振り返ってみましょう。
2020年から2022年初頭にかけてのロレックス市場は、まさに「狂乱」とも呼べるバブル状態でした。
しかし、2022年の春頃を境に市場はピークアウトし、その後は長い調整局面に入りました。そして2024年から2025年にかけて、相場はようやく落ち着きを取り戻し、実需に基づいた安定期
いわゆる「底固め」のフェーズに移行しています。
私が複数の買取店や販売店のデータを分析した結果、2025年時点におけるデイトナの中古最安値(ボトムライン)は、ズバリ210万円から260万円のレンジにあることが判明しました。この価格帯を形成しているのは、主に1990年代の「Ref.16523」と、2000年代の「Ref.116523」という2つのコンビモデルです。
これに対し、ステンレスモデルの旧型「Ref.16520」は、状態が良いものであれば400万円から500万円近い値札が付けられており、コンビモデルとの価格差(乖離)は200万円以上にまで拡大しています。
この「200万円台前半」という価格は、ロレックスのクロノグラフとしては驚異的な安さです。これ以上価格が下がると、業者間の買取相場や金(ゴールド)としての地金価値、パーツ取りとしての価値に近づいてしまうため、これ以上の大幅な下落は考えにくいという「岩盤支持線」のレベルにあります。
つまり、これ以上値下がりするリスクが極めて低い「底値圏」に、現在の最安値モデルたちは位置していると言えるのです。投資目的ではなくとも「買った値段から大きく下がらない」という安心感は、高級時計を購入する上で非常に大きなメリットではないでしょうか。
| モデル名 | リファレンス | 製造期間 | 2025年中古相場目安 | 特徴・傾向 |
|---|---|---|---|---|
| デイトナ SS | Ref.16520 | 1988-2000 | 380万 ~ 550万円 | 伝説のモデルとして高騰継続中。 |
| デイトナ コンビ | Ref.16523 | 1988-2000 | 210万 ~ 250万円 | 市場最安値。ヴィンテージ感強め。 |
| デイトナ コンビ | Ref.116523 | 2000-2016 | 260万 ~ 320万円 | 自社ムーブ搭載で実用性高し。狙い目。 |
| デイトナ SS | Ref.116520 | 2000-2016 | 290万 ~ 380万円 | 白黒の価格逆転あり。黒が安い。 |
最安値の王者Ref.16523の特徴

現在、市場で最も安価に入手可能なデイトナの筆頭が、第4世代にあたる「Ref.16523」です。このモデルを語る上で避けて通れないのが、搭載されているムーブメント「Cal.4030」の存在です。
これは
時計好きなら誰もが知るゼニス社の名機「エル・プリメロ」をベースに
ロレックスが独自の改良を加えたものです。
毎時36,000振動を28,800振動に落として耐久性を高めたり、脱進機をロレックス仕様に変更したりと、徹底的なチューニングが施されています。この「ゼニス・エルプリメロが入っている」という事実だけでも、本来ならもっと評価されて良いはずの歴史的モデルなのです。
しかし、なぜこれほど安いのでしょうか?
それは、現代の基準からすると「作りが華奢(きゃしゃ)」だと感じられる部分があるからです。特にブレスレットは、コマの中が空洞になっている「中空(ホロー)リンク」を採用しています。
そのため、腕に着けて動かすと「カチャカチャ」という軽めの金属音が鳴ります。
また、バックル部分も今のスポーツモデルのような堅牢なダブルロックではなく、板をパチンと留めるだけのシンプルなシングルロック(初期~中期)です。
この「軽さ」や「音」を、どう捉えるかが購入の分かれ目になります。
最近のロレックスに慣れた人からすると「なんだかおもちゃみたいでチープだ」と感じるかもしれません。これが不人気の一因となっています。
しかし、逆にヴィンテージ好きの視点から見れば「この軽快な装着感こそが5桁リファレンス(旧型)の魅力だ」とも言えます。重たい時計が苦手な方や、古き良きロレックスの雰囲気を楽しみたい方にとっては、この「安さの理由」はむしろ「愛すべき個性」となり得るのです。
スペック上の数値だけでは分からない、この独特の質感を理解した上で選ぶなら
Ref.16523は最高の相棒になるでしょう。
文字盤による価格差もチェック
Ref.16523の中で最も数が多いのは「シャンパンダイヤル(ゴールド文字盤)」です。
供給過多のためこれが最安値となりますが、逆に「黒文字盤」や「白文字盤」は数が少なく、少し高値が付く傾向にあります。
最安値を狙うならシャンパン一択ですが、リセールを意識するなら少し足してでも黒を探すのも戦略の一つです。
16523の今後の資産価値と展望
「安いRef.16523を買って、将来的に値上がりする可能性はあるの?」という疑問に対して、私は「十分にあり得る」と考えています。その最大の根拠は、先ほども触れた「ステンレスモデル(Ref.16520)との連動性」です。
ロレックス市場には、特定のモデルが高騰すると、その周辺モデルも遅れて引っ張られるように価格が上がるという法則があります。
Ref.16520が雲の上の存在になってしまった今、同じDNAを持ち、同じエル・プリメロを搭載したRef.16523に、「出遅れ銘柄」として再評価のスポットライトが当たるのは時間の問題でしょう。
特に、1990年代後半までの個体に使われていた夜光塗料「トリチウム」は、経年変化でクリーム色に焼けることがあり、これがヴィンテージ市場で高く評価されます。
「Ref.16523のトリチウム夜光」は、ネオヴィンテージとしての資質を十分に備えており、今後、個体数が減るにつれて希少価値が高まっていくことは間違いありません。
ただし、リスク要因もあります。
それが「2025年問題」とも言われるメンテナンス部品の枯渇です。
Cal.4030は特殊なムーブメントであり、ロレックス正規店でのメンテナンス受付基準が年々厳格化しています。
内部の摩耗部品の在庫がなくなれば、正規オーバーホールを受け付けてもらえない可能性も出てきます。
部品交換が必要になった場合、修理費用が高額化したり、最悪の場合は修理不可となるリスクがあります。
購入の際は、目先の安さだけでなく「直近でオーバーホールが行われているか」を必ず確認してください。
ロレックス公式のアフターサービス方針も変化するため、最新情報をチェックすることをお勧めします。
(出典:ロレックス公式サイト『ロレックスのアフターサービス』)
賢いロレックスデイトナ中古最安値の購入戦略ガイド
ここまで市場の構造を見てきましたが、ここからは「じゃあ、具体的に何を買えばいいの?」という実践的なガイドに移りましょう。
安さだけでなく、日常での使い勝手や将来的な満足度まで考慮した、私なりの「賢い買い方」を提案します。
狙い目はRef.116523の黒文字盤

もし私が友人から「予算を抑えてデイトナを買いたいんだけど、失敗したくない。普段使いもガンガンしたい」と相談されたら、迷わず推薦するのが「Ref.116523のブラックダイヤル(黒文字盤)」です。
2000年から2016年まで製造されたこのモデルは、Ref.16523の後継機にあたりますが
中身は別物と言っていいほど進化しています。
最大の進化点は、ムーブメントが完全自社開発の「Cal.4130」になったことです。
パワーリザーブ(駆動時間)が約54時間から約72時間に延び、金曜の夜に外しても月曜の朝まで動いているという実用性を手に入れました。
また、秒針を止めて時刻を合わせられる「ハック機能」も追加され、メンテナンス性も向上しています。
そして、なぜ「黒文字盤」なのか。ここがミソです!
ステンレスモデルの場合、黒文字盤はかつて一番人気で高値でしたが、コンビモデルにおいては、シャンパン文字盤などの不人気色と比べても、そこまで大きな価格差が付いていません。
つまり「ステンレスなら高嶺の花である黒文字盤が、コンビなら最安値圏で手に入る」というねじれ現象が起きているのです。
ブレスレットも無垢パーツになり、高級感も装着感も格段に向上しています。
Ref.16523との価格差は約50万円ほどありますが、向こう20年のメンテナンスの安心感と、毎日着けた時の満足感を考えれば、この差額は決して高くありません。
ステンレス116520は黒が狙い目
「コンビが合理的なのは分かった。でも、やっぱりどうしてもステンレスのデイトナがいい!」という方もいるでしょう。
その気持ち、痛いほど分かります。
そんなSS派の方にとっての最安値戦略は、かつての王者「Ref.116520のブラックダイヤル」を狙うことです。
以前は「デイトナ=黒文字盤が正義」とされ、白文字盤よりも高く取引されていました。
しかし、2016年に現行モデル(Ref.116500LN)が登場し、その白文字盤(パンダ仕様)が爆発的な人気を博したことで、トレンドが激変しました。
「白文字盤こそが今のデイトナの顔」という認識が広まり
旧型のRef.116520においても白文字盤の再評価が進んだのです。
その結果、現在では「黒文字盤の方が白文字盤よりも15万円~20万円ほど安い」という逆転現象が定着しています。
中身のスペックは全く同じなのに、文字盤の色が違うだけでこれだけの価格差が出るのです。
もしあなたが「色はどちらでもいい」あるいは「むしろ黒の精悍な顔つきが好きだ」というのであれば、あえて今のトレンドから外れた黒文字盤を選ぶことで、ステンレスモデルを市場最安値で手に入れることができます。
デイトナギャラなし買取と販売価格
中古時計の価格を決定づけるもう一つの大きな要素、それが「保証書(ギャランティ)」です。特にデイトナのような資産価値の高いモデルでは、保証書は単なる製品保証の紙ではなく、「血統書」や「株券」のような役割を果たします。そのため、保証書が欠品している個体は、コレクターから敬遠され、相場がガクンと下がります。
具体的には、保証書がある個体に比べて、10万円から、場合によっては30万円近く安く販売されています。ここで冷静に考えてみてください。もしあなたが、「将来高く売ること」よりも「自分で腕に着けて楽しむこと」を最優先にするなら、この「紙切れ一枚分の差額」を節約しない手はありません。
これを「Paperless(ペーパーレス)戦略」と呼びます。もちろん、将来手放す時の買取価格も安くなりますが、購入時のイニシャルコストを大幅に抑えられるメリットは強烈です。浮いた30万円で、家族と旅行に行ったり、別の趣味に使ったりすることもできますよね。
「一生モノとして使い倒すから、売る時のことは考えない」と割り切れる実用派のユーザーにとって、保証書なしの個体は、市場に残された最後のフロンティアと言えるでしょう。
保証書がない個体を買う場合は、必ず「信頼できる老舗の時計専門店」で購入してください。
フリマアプリや個人売買は、偽物や盗難品のリスクがあるため厳禁です。
店の保証書が付くショップを選びましょう。
購入前に知るべきケース痩せと傷

「最安値」で検索してヒットする個体には、モデルや付属品以外にも、個体コンディションに由来する安さの理由があります。その代表格が「ケース痩せ」です。
中古時計は、販売前に外装の傷を消すために研磨(ポリッシュ)仕上げが行われます。しかし、過去に何度も深い研磨が行われていると、時計のケースが削れて本来のシャープな形状が失われてしまうことがあります。
具体的には、ラグ(ベルトを固定する足の部分)の角が丸くなってしまったり、バネ棒を取り付ける穴が表面に近づいてしまったりする状態です。
コレクターはこれを「痩せている」と表現し、非常に嫌います。
そのため、ノンポリッシュ(未研磨)の個体に比べて価格が安く設定されます。
しかし、これも考え方次第です。研磨されているということは、裏を返せば「表面の傷は消えていて綺麗」ということでもあります。
「どうせ自分が日常使いすれば傷はつくし、ケースの角が多少丸くても気にならない」という方にとっては、機能的に全く問題のない「お買い得品」となります。
また、ベゼルのインク(墨)が抜けている個体なども安くなりますが、これらは後からメーカーで部品交換することも可能です(有料ですが)。
「どこまでなら許せるか」という自分の基準を明確にしておくことが、安くて良い個体に出会う秘訣です。
結論:ロレックスデイトナ中古最安値は今が買い時
長くなりましたが、結論を申し上げます。
2025年の今、ロレックスデイトナの中古最安値圏は、歴史的に見ても非常に魅力的な「買い場」であると言えます。
パンデミックバブルの崩壊を経て、価格は適正な水準に戻りつつあり
特にコンビモデルや特定の不人気仕様においては、実質的な価値に対して割安な状態が続いています。
具体的には、予算200万円台前半ならヴィンテージの味を楽しめる「Ref.16523」、予算300万円以下で安心と高級感を両立させたいなら「Ref.116523の黒文字盤」、そしてどうしてもステンレスが良いなら保証書なしの「Ref.116520の黒文字盤」
このように、目的と予算に応じた「正解」は確実に存在します。
そうすれば、手に入れたデイトナは単なる安い時計ではなく、あなたのライフスタイルを彩る最高の資産となるはずです。市場の在庫は日々変動しています。
この記事が、あなたにとって運命の一本と出会うための羅針盤となれば、これほど嬉しいことはありません。


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